空室対策について(4)
こんにちは。アイルの藤です。
前回のおさらいで、
空室を埋めるためには、大きく3つの対策が考えられるとお伝えしました。
A.現状のまま募集する
B.家賃や条件を下げて(変えて)募集する
C.リノベーション工事等によって価値を高め、適正な条件で募集する
上記3つのどれが1番良いというわけではなく、オーナー様の考え方や状況に応じて変わってまいります。
今回は、【C.リノベーション工事等によって価値を高め、適正な条件で募集する】についてお話します。
皆さんは、リノベーションと聞くと、大掛かりな工事が発生し、数百万もかかるイメージがあるのではないでしょうか?
一般的には、その通りで、大きな工事をしないといけない事も良くあります。
さて、今回ご紹介したい事例は、一部の工事でお部屋の価値を高めたお話です。
弊社では、【プチリノベ】という表現をよく使わせていただいております。
約2年前にさかのぼりますが、お部屋がなかなか決まらないとご紹介をいただき、弊社で管理することになりました。
単身1Rのお部屋で、駅からもすぐ近くにあり、場所はとても良いところでした。
お部屋も10帖と広く、設備もユニットバスですが、洗濯機置き場も室内とのことで、お家賃も相場内の設定だったため、問題ないと考えておりました。
一つは、前の管理会社がちゃんと募集をしていない事が考えられました。
そしてもう一つが、洗濯機置き場の場所です。
設備条件としては、申し分ないのですが、実際に部屋を見てみると、廊下の出入り口に置かざるをえないため、普段の生活がしづらい状況となります。
オーナー様へ事情をご説明して、まずはそのまま募集して欲しいとのことだったので、初期費用を安くするプランでご提案をいたしました。
その後、2年の実績を積み、オーナー様からの信頼も築いてきたので、お部屋の内装プランを考えたいと改めてご相談いただきました。
そこで、弊社がご提案したのが、お部屋の中に洗濯機置き場を設置するプランです。
今は、洗濯機置き場を必須と考えてるお客様が多く、普段の生活に支障なく利用できることが大切であるとお伝えして、工事を行いました。
この工事をすぐに踏み切ったもう一つの理由は、もともとの初期費用プランには、オーナー様の負担もあったため、通常募集に戻したかったのです。
当初は、弊社もオーナー様の管理実績がなく、オーナー様が様子見だったため、今出来る最大限のことを考えてご提案いたしました。
今では、工事実績も認められ、別のご紹介もいただきました。
実際の工事金額も通常内装込みで、30万以内で収まりました。
一応、オーナー様は別でお見積りを取ったそうですが、2~3倍の見積りがきたらしく、びっくりしておりました。
弊社では、お部屋が決まる工事を常に心掛けております。
それは、オーナー様の立場になって考えているからです。
考え方は皆さん違いますが、お部屋を埋めたいという気持ちはほとんど変わりません。
そこで、管理会社のアドバイスが活きてくるのです。
皆さんのまわりで、空室対策について聞いてみたいオーナー様がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。