空室対策について(3)
こんにちは。アイルの藤です。
前回のおさらいで、
空室を埋めるためには、大きく3つの対策が考えられるとお伝えしました。
A.現状のまま募集する
B.家賃や条件を下げて(変えて)募集する
C.リノベーション工事等によって価値を高め、適正な条件で募集する
上記3つのどれが1番良いというわけではなく、オーナー様の考え方や状況に応じて変わってまいります。
今回も、【B.家賃や条件を下げて(変えて)募集する】についてお話します。
事例としては、【定期借家契約】で契約いただいた件です。
不動産賃貸で契約する場合、【一般(普通)借家契約】と【定期借家契約】があります。
今回は、更新の部分だけ触れると、以下となります。
【一般(普通)借家契約】
正当事由がない限り更新される
【定期借家契約】
期間満了により終了し、更新 されない
上記契約のことをご理解いただいた上で、お話を進めていきます。
4LDKのマンションを購入された方が、賃貸に出したいという相談です。
子供がいらっしゃる夫婦で、これから長く住むために購入されたのですが、
わずか半年で転勤が決まりました。
せっかく購入した家を手放したくないし、2~3年後に戻る可能性が高いため、
果たして賃貸として大丈夫だろうかという事でご相談承りました。
お会いした時、ご夫婦にも予め上記2つの契約についてお話をして、
私は【定期借家契約】としてご提案いたしました。
この場合、オーナー様(所有者様)の大きなメリットとして、契約期間を自由に設定でき、期間満了時には、更新できないことです。
逆に、入居する側にとっては、期間が限られてくるので、相当のメリットが出ないとお客様もご入居されないわけです。
そこで、家賃を相場の1割~2割下げることもお話しました。
幸い、今のローンを下回らなければ大丈夫との事でしたので、家賃に関しては、あまり抵抗はありませんでした。
その結果、募集してから、わずか1週間ほどでお申込みが成立しました。
家賃が相場よりも安かったため、お問合せは物凄く多かったのも事実です。
その中から、2年間の期間でちょうど良い方がいらっしゃって成立したわけです。
このように、オーナー様一人ひとり事情が違い、きちんと状況を把握したうえでご提案することが大切です。
もちろん、こちらのご夫婦がしばらく福岡に戻らないので、長く居住して欲しいとのご相談だったら、【一般(普通)借家契約】でおススメしていたかもしれません。
条件を下げることは、デメリットだけでは無いという事です。
是非皆さんの周りで、ご自宅を貸してみたいとご検討の方がいらっしゃいましたら、きちんと相談に乗ってくれる人がいるとアイルの藤までお気軽にお声掛けください。
次回は、【C.リノベーション工事等によって価値を高め、適正な条件で募集する】です。